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飲食店経営ガイド Vol.5【会計に強くなることが飲食店生き残りの必須条件③】 

 

前回に引き続き、飲食店経営ガイド【開業から黒字店舗経営に必要ないくつかのルール】今回は第5回です。

 

今回は、「限界利益」「損益分岐点」「FLコストについての掲載になります。

 

【「限界利益」とは?】

 例えば700円のカルボナーラ。変動費が300円とすると、売上700円から変動費300円を引いた400円が限界利益ということになります。限界利益とは、商品を1つ売ったときの利益を指します。値段の割に食材コストを掛けている料理は変動費の割合が高いでしょう。お客様が多くいらっしゃれば、売り上げは大きくなるでしょうが、多くのお客様に来て頂くには満足感、変動費率を上げることが求められるケースがあるかもしれません。そこで利益を出すには固定費を下げていくしかありません。

 

【あなたのお店の「損益分岐点」は一体どこ?】

 

 お客様に料理を買ってもらうと、その売上から原価(食材原価)を引いた分が「限界利益」になります。この限界利益で、「固定費」(家賃など、売上とは関係なく掛かる費用)をまかなうわけですが、これが「トントン」になるところ、つまり「固定費をまかなえるだけの限界利益を稼ぐための売上高」が、損益分岐点です。

 この、限界利益が固定費を超えた部分が本当の意味での利益となるわけで、下回っているうちは売れば売れるほど赤字になってしまいます。

 これを数式に当てはめてみると、

 損益分岐点売上高=固定費/粗利÷売上高となります。

 

 ・売上高=140万円

 ・限界利益=105万円

 ・固定費=90万円

 

 の店舗だと、損益分岐点の売上高は120万円と導き出されます。

 

 店舗経営をする際は、この数字を頭に入れておくことが大切です。

 

【「FLコスト」は55~60%に抑えよう】

 FLコストとは前回ご説明しましたとおり原材料費と人件費で、FL比率とは売上高に占めるFLコストの比率でしたね。では、このFL比率のパターン別に見てみましょう。

 

・FL比率が55~60%の場合

 ・・・売上も十分確保できており、食材原価、人件費ともに優れた管理ができています。経営上、申し    

    分ない数値です。

 

・FL比率が65%以上70%未満の場合

 ・・・現実的には最も多いバランスかもしれません。食材原価、人件費ともに努力はしていますが、売   

    上が伴っていない状態です。

 

・FL比率が70%超の場合

 ・・・経営は赤信号、もはやお店が成り立たない状況です。食材原価、人件費ともに見直して、店舗経

    営を抜本的に改革する必要があります。

 

 

・・・次回に続く・・・

 

 

 

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カテゴリー:起業・法人設立支援
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